■揚げ軟骨シャシーをウォッチング■

揚げ軟骨シャシー全体です。
TG10と比較して、設計が新しいだけに、洗練されたデザインが目を引きます。
丸みを帯びたアッパーデッキなど、好印象を与えます。
意外と言っては失礼かもしれませんが、
足回りやステアリングなど、なかなかガッチリした作りになっています。
良く見ると、樹脂パーツの色合いが、TT01と少し違うことがわかるでしょうか?
これはおそらくエンジンカーのオイルに対して劣化しないよう、
耐油性のある強化樹脂を使っているようです。
パッと見た感じはTT01のエンジン版・・・といった印象ですが、
実際のところは半分以上新設計パーツで構成されているのです。




こちらが新開発のFS12−SSエンジンです。
OSと共同開発で実現した、扱い易さ、始動性の良さでバツグンの信頼性を獲得しています。
外観は12CV−Rそのものですが、トルクを重視したチューニングが施されます。
クランクケースには、もちろんタミヤのマーク入りです。
今まではレスポンスの鈍さ、調整の難しさなど初心者には難しいエンジンでしたが、
このエンジンなら、確実に誰でもエンジン始動ができることでしょう。
キャブレターはメインニードルとアイドリング調整のふたつ。
初心者でも簡単に調整できるよう、スローニードルはありません。
エンジンヘッドはなかなかレーシングムード漂うもので、
アルミダイカスト製の本格派。冷却効果も高そうです。
エアクリーナーは、専用設計でしょうか?ゴム一体型のシンプルな形状です。
根元はナイロンバンドで固定するスタイルでした。
リンゲージ関係はシンプルながらうまくまとめられ、
ブレーキ調整を工具無しで簡単に変えられるアジャスターも付いています。
スターターロープが絡まないように、サーボホーンとの間に仕切り板が。
今まではスターターロープホルダーで固定していましたが、
これでスッキリとまとまっています。
付属するサーボはステアリング・スロットルともに、TSU−01サーボを採用。
スピード・トルクともに申し分ない性能を発揮します。
(ワタクシも電動板・軟骨で愛用しています)





ブレーキはクラッチベルを押しつけて減速するドラム式ブレーキ。
ミッションはシンプルな1速仕様です。
構造上、オプションとして2スピードの出る可能性は少ないでしょう。
しかし、ワタクシはこの一見チープな構成が、
新しいエンジンRCカーの楽しみに発展するのではと、密かに期待しているのです。
スパーギヤの固定方法がなかなかツにーくなスタイルを採用しています。
詳しい内容は、また後日公開します。
マフラーはTG10と共通のTM−4マフラーです。
ガスケットがノーマルなので、オプションのセミメタルガスケット使用をお勧めします。
排気漏れなどが軽減される事間違い無しです。
*エンジンヘッドカバーに貼っているのは、封印のシールです。





このマシン、最大の特徴はACS、アクティブクーリングシステムです。
シャシーはエンジン側半分がアルミダイカスト製のヒートシンクプレートになっています。
また、シャシー下面の空気を積極的にエンジン側に取り入れ、
フライホイールに一体成形されたフィンでキャブレター周辺を冷却します。
実際、キャブの過熱でパーコレーションが起き、
燃料をエンジンに供給できないトラブルが少なくありません。
ACSは、あらゆる状況下で最適なエンジン性能を発揮できる優れたシステムなのです。
また、ACS後部に黒い部分があるのが分かるでしょうか?
実はここを押すと、フライホイールにブレーキがかかり、エンジンが停止するようになっています。
ワタクシが考えたアイデアなのですが、
マフラーの出口に排気ジョイントパイプで30ミリほど伸ばし、排気口の向きを変えてみてはと思います。
ボディサイドにも穴を開け、排気オイルをシャシーに貯めないようにします。
これでシャシーのオイルヨゴレを大幅に軽減できます。



TG10と共通のチョークポンプ付き燃料タンク。容量は65ccあります。
1回の給油で約10分前後の走行時間です。
TGX用の80ccタンクもボルトオン装着可能。
もちろん、連続走行時間も増えます。




メカボックスは、RCをオイルヨゴレから完全ガード。
ただスロットルサーボが半分ほど露出しているだけです。
ステアリングはいったいどこにサーボがあるの?というくらい隠れています。
ハッチを開けると、受信機用の電池ボックスが出てきます。
アルカリ乾電池や充電式電池の使用がお勧めです。
また、クリスタルが交換できるよう、受信機の一部もハッチから覗く事ができます。
いかにも扱い易そうで、合理的なデザインになっています。


この他、付属品として、プラグレンチ、十字レンチ、メガネレンチ、六角レンチ、
予備パーツのエアクリーナーやスナップピンなどがあります。
注目すべきは、取り扱い説明書です。
普通、車体の組み立て手順を中心に説明されるんですが、
この揚げ軟骨の場合、ほとんどがエンジン始動に関する内容になっています。
20ページで構成されるマニュアルには、
11のステップでエンジンに関する調整や始動方法がこと細かに記載されています。
これ一冊でエンジン入門書(?)になるくらい、中身の濃い内容です。


いつもは電動カーで遊んでいるみなさん、
今回ご紹介する揚げ軟骨をご覧になって、だんだん欲しくなってきたでしょう?
エンジンRCカーは油ヨゴレのメンテナンスや、
エンジンの調整など面倒に思えるかもしれません。
しかし、そのステップ自体は、とても楽しいものなのです。
その日の気温や湿度によっても、微妙にニードル調整を変化させたり、
愛車をいたわるように、たまにはメンテナンスする。
それらの時間は、とても心地よいものなのです。
このTGSをキッカケに、エンジンRCカーの楽しさが、
もっと多くの人に伝わればと願っています。


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