■TG10ミニクーパー4ストシェイクダウン■

夕日をバックに、いよいよ4スト仕様がサーキットを走る

完成した4スト仕様を、テスト走行しました。
まずはエンジンの慣らし運転です。
はじめての4ストなので、ドキドキです。

マニュアルによると、ニードルは全閉から2回転開けた所となっています。
この位置にメインニードルを合わせます。
燃料をタンクに入れて、ぎこちない手つきでチョークします。
TG10ミニは燃料漏れを嫌って、チョークボタンを外しています。
したがって、マフラーを塞いで、リコイルを引きながらチョークします。
オーバーチョークをビビって、慎重にしすぎたか、
なかなかエンジンがかかりません。
リコイルはチョーク不足がエンジンのかからない原因が多いのですが・・・
しかし、チョークもバッチリ合って、エンジンがスタートしました。

ドッドッドッドッ・・・・・・
4ストサウンド独特の低いエンジン音が響きます。
この瞬間はさすがに感動しました。
あきらかに2ストとは違う、躍動感あふれるサウンドに酔いしれそう・・・
(↑まだ慣らしなのに)


まずは無負荷状態でそのままにしておきます。
驚くほどアイドリングが安定しています。
OSエンジン凄いな〜
1タンクを終え、2タンク目もこんな感じです。
あまりにも安定しているので、そのまま放置していると、
とんでもないことが・・・



なんと、リコイルのノブが、なにかの拍子にエキゾーストにペタっとくっつき、
溶けてしまったではありませんか!
煙もモクモク吹いてビックリ。
新品のエンジンがいきなり無残な姿になりました。
おかげでこの後のエンジン始動で、
溶けたリコイルノブが手に突き刺さる痛さでした。
(後日ヤスリでキレイに整形しました。)


3タンクほど無負荷慣らしでしたが、どうしても走らせたくてウズウズします。
そこでランニングブレークインです。
いよいよはじめてサーキットを走ります。
アイドリングが安定していたのですが、
走るとなぜかエンストします。
何度も繰り返しトライしますが、高速域でエンストする症状は改善されません。
なんて難しいエンジンなんだ・・・
一抹の不安がよぎります。
実戦レースでエンストしないでくれ〜。


その直後、藤井さんが登場!
彼は以前、スーパーテンでの4スト経験があり、
ワタクシよりははるかにノウハウを持っています。

ちょこちょこ見てもらったら、とんでもないことが発覚しました。
なんとニードルの絞り過ぎです。
ワタクシはこの時点で、1回転半だったのですが、
レースでもそんなに絞らないそうです。
まずは2回転半あけて、さらに燃料の噴出し口を短くしました。



画像では見えませんが、キャブの口の中に、燃料を噴出するパイプがあります。
この位置が出すぎだったので、キャブ径の3分の1くらいの長さに調整しました。
これはニードルバルブ本体を回す事で長さが自由に調整できます。



これらを調整すると、エンジンは嘘のように快調に回りました。
低速からのトルク感は、1.9キロもある車体をいとも簡単に加速させます。
慣らしはだいたいOKで、しばし4ストの走りを堪能しました。
パワーは前回の12CVを大幅に越えます。
4ストと言っても、さすがは26クラスの大排気量。
オーバーパワーをもてあましそうです。


問題点もいろいろありました。

燃料パイプ周辺から、なぜかオイル漏れが。
キレイな燃料ではなく、あきらかに少し焼けたオイルです。
その原因はインテークマニホールドとアルミスペーサー(青い部品)の間からでした。
ここのシールはFRPの板しかなかったので、バスコークでシーリングしました。
バスコークって意外に耐熱性が高いんですね。



ロールでエンジンマウント固定ビスの頭がつぶれて、
ネジが緩められなくなるので、
シャシー左サイドに、大き目のナイロンバンドの先の部分をカットして、
瞬間接着剤で貼りつけました。
ロールでの干渉抵抗も少なくお勧めです。




マフラーカッターはナイロンバンドで固定したあと、
細い針金で縛りました。
いいかげんな作りだな〜





マフラーの出口がとがっていたので、
排気ジョイントパイプが振動で、切断しやすい状態でした。
先端部分を丸く削り、当たり面をスムーズにしました。
今後はマフラー自作かな?




サスアームに皿ビスを追加し、リバウンド調整スクリューを取りつけました。
いままでインナーカラーで調整していたので、これは大変便利です。



テストは海王丸パークや庄川サーキットで行いました。
シェイクダウンでは、いろんな問題点などありましたが、
ひとつづつ改良を加え、すべて対策済みです。
タイヤやサスペンションジオメトリーなど、
細かいところまで煮詰めました。
サスペンションが進化したのですが、
エンジンが重くなった分、帳消しかな??
しかし、ワタクシの思い描いたマシンに仕上がって大満足です。



歴史を刻む

今回の4スト化をきっかけに、ボディをはじめて新調しました。
古いボディとはこれが最後ですが、
なにげに気になったのはゼッケンシールの積み重ねです。
TG10ミニクーパーを購入した当時から、このボディをずっと使い続けていましたが、
レースに出たぶんだけ、ゼッケンを剥がさず、ずっと上に貼りつけてこんな感じです。
98年に登場して、5年間の戦いの思い出が蘇りますね。
たぶん、捨てられないんだろうなぁ・・・



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