キーエンスZERO−Vエクストリームの新機能
■EnSAについて■

新たに追加されたEnSA設定画面

キーエンスZEROエクストリームに新機能が追加されました。
その名は「EnSA」。
エナジーセービングの略で、
ESCの高周波から発生する電気的なノイズを減少し、
万が一のノーコンなどのトラブルから脱出する
最後の切り札として登場した機能です。

とはいってもこの追加機能はなんと
外装パッケージや説明書などには何故か記載されていないのです。
今後出荷される新しいZERO−Vエクストリームにのみ
この機能がありますので購入の際にはチェックしたいですね。

さてこの機能についてもう少し詳しく説明すると
キーエンスZERO全シリーズには他のESCにない独自の機構があります。
それが「AGCS」です。
これはESCの箱にも大きく書かれているので、ご覧になってください。
AGCSとは、たとえば同じパワー特性に設定したとすると、
他の同条件のESCよりも効率を高める機能なのです。
まったく同じ条件だとすると数%〜数十%走行時間が延びます。
その結果、たとえばおなじ8分を走行したとしても
ブラシやギヤなど、ややハイスピード傾向に振ることが出来、
結果的にパワーアップに繋げることができるのです。

しかしこの機構のネックは、モーターの配線関係を中心に
ノイズの発生率が高いこと。
とは言ったものの基本的にはノーコンになってりすることは無いのですが、
たとえば全日本などのビッグイベントでは実際になにが起きるか分からないものです。
練習では出なかったのに、本番でノーコンになったという経験はみなさんないでしょうか?
そんなときの最後の切り札として「EnSA」を機能させるのです。

EnSAは標準状態では100%に設定されています。
これはAGCSがフルに効果を発揮している状態で
効率やパワーの面でももっとも優れた状態です。
ところが万が一、この状態でノイズが発生してしまったら
数値を小さくして行き、AGCSの効果を落としていくのです。
こうすることで効率はダウンしてしまいますが、ノイズ発生率はもっとも小さくなります。

設定方法はスイッチを入れて、メイン表示の赤いランプがついたら
スイッチ中央を4秒間おして設定モードにします。
ファンクションスイッチ左を一回押すと、上の画像の表示が出ます。
ここからスロットルトリガーの増減で数値を決定します。
数値は4段階。100、70、30、0%となっており
100%が効率重視、0%はノイズカット重視となっています。

画像は初期設定の状態。はじめは100%です。


EnSA設定数値を下げた場合の注意点ですが、
70%以下に設定するときは必ずショッキーダイオードを装着することです。
従来の設定ではESC本体に内蔵されているノイズキラー効果があるのですが、
EnSAの数値を下げると、これらの効果も小さくなって行きます。
したがってEnSAを使うようなシチュエーションであれば
始めからショッキーを装着しておいたほうがいいですね。
もちろん100%の時にショッキーを装着しても効果はありませんが、
かといってESCにダメージを与えることはありませんのでご安心を。


もちろんEnSAは基本的に100%に設定します。
なぜなら、せっかくあるAGCSをフルに使うことこそが、
パワーや効率面でアドバンテージとなり、
ZEROを使う最大のメリットとなるからです。
しかし、アクシデントはいつくるのか分からないものです。
ましてや電波トラブルで大事なレースを落としてしまうのは一番くやしいものです。
そんな時の救世主として、EnSAを使うわけです。
今後、ビッグイベント出場を考えている向きには
この新しいZERO−Vエクストリームは、なかなかの武器になると思います。


さてEnSAの設定数値を下げたことではたして走りはどう変わるのか?
今後、徹底的にテストを行い、
みなさんにデーターを公表して行きたいと考えています。
更新はもうしばらくお待ち下さい。

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