■キーエンス ZEROシリーズ 完全攻略ガイド■


キーエンスの高性能デジタルESCがZEROシリーズです。

世界初のデジタルインジケーターを装備し、
すべてのセッティングが外部エクイップメントにたよることなく
本体のファンクションスイッチ&インジケーターで行うことが可能なハイテクESCです。

周波数やドライブフィーリングなど好みのセッティングが自由自在に行えるのが特徴です。
モーターやギヤレシオだけではセッティング不可能な部分を、ZEROなら可能にしてくれます。
また走行時間の計測も、感覚にたよることなく自動測定ができ、
正確なデータを出すことで、限られたバッテリー容量をフルに活かすことができます。
調整が苦手な人も、パワー重視、スタンダード、効率重視の
基本プログラム3パターンが組み込まれています。

このコーナーでは最高機種のZEROVエクストリームを中心に
セッティング方法や走行特性の違いについてご紹介します。




このコーナーを読む前に注意!
設定方法はZERO−Vエクストリームで解説しています。
これ以外のグレードでは調整方法が違ったり、設定されていない部分もあります。
またセッティングしたさいの効果や、テスト結果は記載されたものとは異なる場合があります。
実際にご自身で走行されて、違いを自分の手で確認されることをお勧めします。







■ZEROシリーズラインナップ紹介■

最高峰モデル
ZERO−Vエクストリーム2002C
オン抵抗値がもっとも小さく、
セッティングも細かく行えます。

価格31000円
ベーシックモデル
ZERO 2002C
シンプルながら他社製上級機種と
互角のセッティングが可能。

価格20500円
ミドルグレード
ZERO−V2002C
ベーシックモデルを基準に
エクストリームに近いセットが可能。

価格25000円





■プロポポジションの設定■

まずはじめに行うセッティングはスロットルのハイポイントや
ニュートラル出しなどのプロポポジションのセッティングです。
大事な大会で万一のアクシデントがあった場合の事を考えて、
きちんとセットアップ方法を覚えておくといいでしょう。
セットアップはESC本体にあるセットアップスイッチと
プロポのスロットルトリガーで行います。

設定方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ中央を4秒押します。
3 はじめはニュートラルの設定です。スロットルを握らずスイッチ右ボタンを押します。
4 次はプロポのトリガーを全開にして、スイッチ右ボタンを押します。
5 続いてブレーキです。プロポのトリガーをフルブレーキングしてスイッチ右ボタンを押します。
6 SET表示になったら中央のボタンを2回押して終了です。





■基本操作方法■

ESCの本体横にあるファンクションスイッチ。
このスイッチでプロポポジションを設定します。
また各種セットアップもスイッチを左右に
押すことで調整できます。
ニュートラルやハイポイントの調整は
プロポのスロットルを前後することで行います。
またドライブ周波数などの数値設定の増減も
トリガーを前後することで行えます。





■ニュートラル幅のセッティング■

ニュートラルポジションの幅を調整します。
0〜70%までセッティング幅がありますが、
極端に大きな数値はスムーズなコントロールの妨げになるのでおすすめできません。
2〜10%範囲で調整することがポイントです。
数値の小さいほうがスロットルにすぐ反応してくれますが、
あまり小さすぎるとプロポのちょっとしたノイズで、
マシンが動いてしまうことがあります。

調整方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(SET表示)
3 ファンクションスイッチ右を一回押します。(nutr表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると数値が増え、ブレーキにすると減ります。
5 設定が決まったらファンクションスイッチ中央を押して完了です。





■最小ドライブパワーのセッティング■
最小ドライブパワーの調整はスロットルフィーリングを大きく変化できます。
スロットル入れはじめのパワーを0〜70%の範囲で調節しますが、
実走行では初期のパワー感だけでなく、中間域のトルクも変化します。
高回転型モーターでは数値を大きく、逆にトルクのあるモーターでは数値を小さくすることがコツです。
またハイスピードコースで、ギヤ比をハイギヤに設定する場合、
最小ドライブの数値を大きくすることでパンチを出すことが出来ます。
よく雑誌などでは周波数による調整で、フィーリングが変化すると書かれていますが、
実際は最小ドライブで調整したほうが、変化を確実に体感できます。

調整方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(SET表示)
3 ファンクションスイッチ右を2回押します。(d_po表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると数値が増え、ブレーキにすると減ります。
5 設定が決まったらファンクションスイッチ中央を押して完了です。





■最小ブレーキパワーのセッティング■
最小ブレーキパワーはスロットル初期のブレーキの量を0〜70%の範囲で調整します。
とくにオフロードカーでは、ブレーキにおける資性制御は重要なポイントです。
このセッティングを有効に生かすことでライバルにアドバンテージを得ることができます。
ブレーキのコントロールは人によって千差万別です。
ブレーキを少しだけ引く場合は数値を大きく、
大きく引く場合は数値を小さくすると良いでしょう。

調整方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(SET表示)
3 ファンクションスイッチ右を3回押します。(b_po表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると数値が増え、ブレーキにすると減ります。
5 設定が決まったらファンクションスイッチ中央を押して完了です。





■ドライブ周波数のセッティング■

ドライブ周波数は、パワーを引き出したり、
効率を向上させてりするセッティングの核となる部分です。
周波数は0.1kHz〜20kHzまで調整できます。

ドライブ周波数を小さくすると中間域のパワーが出やすくなり、
コーナーの多いサーキットでラップタイムが短縮できます。
1周のベストラップ狙いなら、周波数は小さ目が有利です。
周波数が小さすぎるとスムーズ間が感が悪くなる場合がまれにあります。
(特に最小ドライブを大きくするとその可能性が高い)

逆に周波数を大きくすると走行時間が伸び、モーターの発熱を抑えることができます。
また体感的にストレートが伸びるメリットがあります。
ただし、周波数は8.0kHzを超えたあたりから、ESCの発熱が大きくなり、
熱エネルギーに変換されて走行時間が短くなります。
周波数は8.0kHz以下に抑えることがコツです。

よく話題に登っている周波数セットでフィーリングが変わる、、、と言われていますが、
実用域で使用する1.0kHz以上ではフィーリングの違いを感じることはあまりありません。
ただドライブ周波数は時計で計測して違いが出てきます。
周波数セットはラップタイム、走行時間に関係してくる部分なのです。

ドライブ周波数の調整は、グレードにかかわらず、ZEROシリーズ全種で行えます。

調整方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ右を1回押します。LEDのFRQが点滅します。(Fd表示)
3 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(d_Fr表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると数値が増え、ブレーキにすると減ります。
5 設定が決まったらファンクションスイッチ中央を押して完了です。





■パワーリミットのセッティング■
いわゆるカレントリミッターの調整です。
従来ではいかなる状態でも100%で設定するのが当たり前だったようですが、
4セル化になった12分の1では新たにパワーリミットが注目を集めるようになりました。
このカレントを設定することで、8分間を全開で走行することも可能です。
バッテリーやモーターのセッティングでは補えない部分を、
パワーリミットでセッティングするといいでしょう。
カテゴリーによって異なりますが、
100%〜40%くらいの範囲が実用域と考えられます。

調整方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ右を2回押します。LEDのP.L.が点滅します。(L100表示)
3 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(Po_L表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると数値が増え、ブレーキにすると減ります。
5 設定が決まったらファンクションスイッチ中央を押して完了です。





■時間計測用電圧レベルの設定■
走行時間の計測がESCに設定した電圧に達したことで、
自動的にタイマーをストップさせる機能です。
いままで感覚に頼っていた走行時間の計測が、正確に測定でき、
データの定量化が可能になりました。
またバッテリー残量の有無を走行させること無く確認でき、
バッテリー充電ミスでリタイヤということを、未然に防ぎます。
基本的に電圧は4.0Vに設定します。(4セルの場合は3V)


設定方法
1 送受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチ右を3回押します。LEDのVOLTが点滅します。
  (現在のバッテリー電圧を表示します。8.0V以上なら満充電です。)
3 ファンクションスイッチ中央を1回押します。(設定電圧表示)
4 プロポのスロットルトリガーを前進にすると走行時間の計測がスタートします。
5 バッテリーが設定された電圧に達すると計測が終了します。





■プログラムロード■

セッティング方法が無限大に存在するため、
初心者にはなにかと設定が難しく感じるものです。
そこでZERO V以上の機種には基本プログラムが3パターン用意されています。
基本セットとはいえ、そのフィーリングは素晴らしく、
このままでも大きな大会で上位入賞できるスペックを備えています。
まずはこのディフォルト値からスタートしてZEROセッティングを極めてみるといいでしょう。

設定方法
1 受信機のスイッチをオンにします。
2 ファンクションスイッチを左に2回押します。LEDのLOADが点滅します。
3 その後、ファンクションスイッチ左右いづれかのボタンでプログラム番号が変わります。
  (P5パワー重視 P6スタンダード P7効率重視)
4 番号が決まったらスイッチ中央を4秒押しして終了です。(End表示)

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ZEROの可能性はまだまだあります。
無限大に組み合わされるデジタルセッティングを完全攻略するには
あとはあなたの技量にかかっています。
パーフェクトにセッティングをマスターすることで、
かならずレースでも好成績が望めることでしょう。



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