●ノーマルシャシーを徹底解剖●
フロントセクション
フロントサスペンションは最近のツーリングカーでは珍しい Aアームのダブルウイッシュボーンです。 各パーツの構成はヘビービューティで、 かなり頑丈な作りとなっています。 上下のサスアームには一体成形で ナックルストッパーも装備し、 クラッシュでのドライブシャフト脱落を防止します。 サスアームの長さはTB01とTBエボの中間くらいあります。 安定感とキビキビ感のいいとこ取りと言ったとこでしょうか。 全体的にカッチリしており、 入門者とは思えない仕上がりを見せます。 |
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タイヤを外した状態でアップライトを見ます。 コンパクトなアップライトは、たくさんの補強リブがあります。 キングピンは樹脂製のテーパーカラーでビス固定し、 ネジの締め加減でガタが調整できます。 ホイルハブは樹脂製ですが、ネジをキツク締めると アクスルを締め上げ駆動をロスってしまうようです。 早めにピンタイプ六角ハブなど 金属製のものに交換することをお勧めします。 |
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3分割のステアリングワイパーは必要最小限のパーツながら、 うまくツボを抑えており、コストダウンしながら クオリティを落とさない工夫が感じられます。 タイロッドは一体成形ですが、やや難あり。 サスとステアリング作動に若干の支障が・・・ 入門レベルでは気になりませんが、 レースで使いたい向きにはちょっと加工を加えたい部分です。 この件は裏技改造でご紹介します。 |
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フロント周りを真横からチェックします。 キャスター角はかなり少なめで クイックなハンドリングを狙っています。 ノーマルはプラベアリングで支持されていますが、 オプションのベアリングはたったの1500円です。 組み込みは、ほとんど完全分解する必要がありますが、 シャシーの構成を把握できる良いチャンスです。 セットと一緒に購入することをお勧めします。 |
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こちらはキングピンビスを外した状態。 アップライトとキングピンは一体成形となっています。 サスアームになかに9mmボールが見えますか? このボールは一見外しにくそうですが、 アームに対して立てるようにボールを向け、 指で押すと簡単に外れます。 メンテナンスの時はこの方法で作業するといいですね。 先に説明した通り、キングピンをねじ込むときは、 アップライトがスムーズに作動する ギリギリのポイントまで閉め込むのがポイントです。 |
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こちらがフリクションダンパー。 今までにない、シンプルな構成に驚きです。 ダンパーシャフトを90度回転させるとロックを解除し、 工具を使うことなく分解できます。 ピストンロッドとシリンダー内壁がフリクションとなって、 ダンパー効果を生み出している模様。 コストダウンに対する執念は芸術の域かもしれませんね。 |
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右がTLやMシャシーに使用されていた付属スプリング。 左がTT01用です。 バネ長が短く、線径が太くて荒巻き。 かなりハードなスプリングレートです。 前後とも、おなじスプリングが使用されています。 オンロードハードスプリングで言うところの、 ブルーとホワイトの中間的な特性で、 ちょっと固すぎかな?とは個人的意見。 実際の走行でもピョコピョコ跳ねていました。 |
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前後共通となるギヤカバー。 これはバルクヘッド、ダンパーステー、サスマウントなどを 兼用したすばらしいデザインです。 シャシーに、たった2本のタッピングビスで固定して、 分解整備もスピーディに行えます。 強度も申し分無く、シンプルながらツボを抑えた設計は、 こんな細かい部分にまでおよんでいます。 |
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ちょっと小ぶりなウレタンバンパーでフロント周りをガード。 バンパーサポートになにやら怪しい穴がありますが、 ここにTA04レーシングボディマウントを装着すると、 ばっちりTA04系と同じ穴位置にボディをマウントできます。 |
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なだらかな形状のスキッドガードは、前後共通で 路面からの衝撃をしなやかに受けとめます。 バルクヘッド下側の固定にも、 このスキッドガードが使われるのですが、 ビスを使用しないシンプル設計なのです。 素材の粘り、形状など文句のつけようがない秀逸なデザイン。 柔らかい素材なので、シャシーから外すこと無く スキッドガードを曲げながら、 ギヤ関係を取り出すことができます。 |
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