■ダンパー、ボールデフ製作の小技集■
マシンセティングのポイントでもあるダンパー、ボールデフ。
どちらもスムーズ作動がキモになるパーツだけに、
うまく組みたてることで、マシンの走りにも磨きがかかります。
ここではタミヤツーリングカーをテキストに、
これらふたつのパーツのちょっとした製作のヒントをご紹介します。




まずボールデフですが、走行を重ねるとボール部分にゴミが溜まり、
ゴリゴリとスムーズさを欠いた感触になります。
ボールデフのメンテナンスはどちらかというと面倒な作業で、
なるべく長期間良いコンディションを保っていたいものです。
そこで、外部からのホコリをシャットアウトするために
カッティングシートなどで、ダストカバーを自作します。
製作はいたって簡単。
内径12ミリ、外形34ミリにカットしたカッティングシートを
ペタッとプーリーに貼るだけです。
サークルカッターなどが便利ですが、さほど精度は要求されないので
ふつうのカッターでも十分です。
カッティングシートをプーリーに貼る場合、
たいていの場合プーリーにはデフグリスが付着していることが多く、
すぐにはがれてしまいます。
あらかじめプーリーはクリーナーで脱脂しておくことがポイントです。



完成はこんなかんじ。
シルバーのカッティングシートで作ってみました。
なんとなくそれっぽいでしょ?



続いてはダンパー工作の小技です。
現在、タミヤのローフリクションダンパーは、Oリング一個仕様とし、
なるべくフリクションロスを軽減した設計になっています。
Oリング2個の場合より、オイル漏れは若干多くなるものの、
作動に関してはスムーズなので、細かいギャップの吸収性が良くなり、
走りも一段と洗練された感じになります。

こちらがダンパー構成部品。
Oリング一個しか入れない代りに、
スペーサーを一個セットするようになっています。
写真では分かりやすいように
赤いOリングを使っています。
耐久性を重視するなら赤いOリングでOKですが、
ここイチバンのレース使用なら
透明Oリングがお勧めです。


ダンパーの下のキャップを締めると、
ダンパーによって動きが軽いもの、
渋いものがあります。
複数個で作動確認してみるとわかりやすいです。
これはスペーサーがOリングを圧迫することが
大きな原因のようです。


ためしにキャップを軽〜く締め込んで、
Oリングの弾力で重くなるところでストップします。
するとごらんのようにスキマが空きます。
このスキマ分がOリングを圧迫することになり、
ダンパーの作動を渋くしているのです。

そこでペーパーなどでスペーサーを削ります。
平らな台の上で作業するようにしましょう。

このままではオイル漏れする可能性があるので、
Oリングの内径、外形の接する部分には
ヨコモのグリーンスライムを塗っておきましょう。
これで超スムーズなオイルダンパーが完成します。



どれもが簡単な工作でトライできます。
アナタのマシンも、きっとワンランク上の走りができるでしょう。

作成2002.7.1

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