■クロスランドラジコングランプリ■
<2002年5月3日開催>

いよいよ待ちに待ったクロスランド5月大会が開催されました。
この大会はクロスランドおやべが主催する恒例のBIGイベント。
今回はなんと述べで130人ものエントリーがあり大盛況。
もちろんこの人数は史上最大で、地元主催イベントとしては異例の出来事です。

ワタクシは例年以上に闘志を燃やしてレースに挑みます。
事前に海王丸パークで十分に熟成を重ねた、愛車TG10ミニクーパーで、
GPクラス初のAファイナル進出をかけて戦うのです。

今回は珍しく朝7時前には現地に到着。
すでに数人が会場に到着していてピットを広げています。
スタッフの皆さんもこのあと到着し、テキパキとコース設営が進みます。

小矢部市のシンボルとなるクロスランドタワーの下で一日だけの特設会場を設置。今回はシンプルなレイアウトで走りやすそう。しかし、マシンのトップスピードが上がるので運転もそれなりにムズカシイところも・・・
練習走行まではホコリが多くグリップが低かったのですが予選が始まる頃にはコンディションも良好に。エンジンカーの排気オイルがのり出すと、
グリップはかなり上がっていきます。路面には途中、融雪用の段差があるのですが、ほとんど気になりません。おおむねフラットですね。
受け付けは長蛇の列!
さすが130人もいると順番待ちの選手であふれます。どの選手も今から始まるレースにワクワクしている様子。やぱりお祭り要素が強いのもクロスランドの魅力でしょうか。



受付を済ませるといよいよ練習走行です。
練習はクラスごとに行われ、GPカーは最後に走ります。
ワタクシは早めに準備をしてコースに入る作戦に。
マシンは想像以上にスピードが出て、足がまったくついてきません。
特にロールばかりが大きく、クルマは曲がろうとしないのです。
最終コーナーからストレートに向かう途中、
ふくらみすぎてコースアウト寸前になることも何度もあってヒヤヒヤ。
ワンクラッシュで致命的なダメージを受けるクロスランドのコースだけに
慎重に走らざるを得ません。
海王丸とはまったくセットが違うことが判明。少し不安を残した練習でした。
しかし、常川選手の話では練習の路面はまったくあてにならないとのこと。
この状況にまどわされずに、セットをしたほうがいいようです。
しかし、意外に思ったのはストレートスピードが速かったこと。
周りは後方排気の外国製エンジンが多い中、
リコイル付きOS12CVはほぼ同等のスピードだったのです。

高速コースにビビるミニクーパー。
クルマは大きくロールするも、
強烈な横Gでマシンはまったく曲がらず。
途中ノーコンになったが、後から聞いた話だと、
本間ちゃんがプロポの電源を入れたそうな・・・
ちびります。



■クロスランドのマシンたち■

芝生の上でノンビリのワタクシの相棒。
TG10は海王丸でバッチリ整備していましたが会場で細かい手直しを加えました。練習中にマフラーからタンクに向かうプレッシャーパイプが外れ、燃料が安定してキャブに向かわないトラブルが。燃料が薄くなりエンストやオーバーヒートの原因にもなるので、パイプをナイロンバンドでしっかりと固定しました。また車高が低すぎて、これがアンダーの原因では?と思い、ダンパーアウタースペーサーを追加して車高を上げます。
福田さんと藤井さんの無限MTXです。
このマシンは耐久性が高く、さすがはエンジンカー専門メーカーがつくるだけはあります。
海王丸では暴走続オヤジと言われている二人組みですが、朝からのんだくれていました。決勝ではすっかり出来あがってます。そんななか藤井さんは予選3位と大健闘!もちろん決勝は骨折してリタイヤです。
前回クロスランドでは大会2連覇した常川選手のヨコモGT−4.
ところどころにアルミパーツを使用して剛性アップのチューニングをしています。GT−4はスリップリーな路面に強いそうです。
こちらはプロフェッサー、大舘教授のインパルスです。
外国製マシンは少数ですが、さすがはサーパントな構成。
もちろんしっかりAメインを走ります。
こちらはHPIのナイトロRS4−2です。
どちらかというとひと世代前のマシンでワタクシと同じ空気を漂わせます。車体はとにかく軽量で1500gを切っているそうです。
ハイエンドマシンばかりかと思いましたが、こういったクルマがまだまだ活躍しています。
ダッジワンメイクでないのもクロスランドの面白いところ。
アメリカ〜ンな雰囲気漂うファイアーパターンがGOOD!
こちらは悪魔のZ。
いや〜決まってますね〜♪
こういったクルマがたくさん参加されることを今後も期待します。
トラックボディのマシンも大健闘!
このクルマは予選でもなかなか光る走りを見せていました。
なかなかの腕前です。



■予選1ヒート■
予選は4分間の2ヒートで行われます。
ワタクシはGPクラスの2組目に入っています。
ねばりの走りでなんとか上位を目指そうと言う作戦です。
マシンセットは、確実に完走するため、フロントにデフを装備するフルタイム4WDにします。
練習ではアンダーが酷かったのですが予選が始まるとウソのように曲がるではないですか。
マシンは思い通りにラインをトレースしコントローラブル。
ストレートも十分ついていけます。
フルタイムのセットが当たったかな?
しかし正解は路面コンディションが良くなったせいでした。
気を良くして順調にラップを重ねて行きます。
ともかくノーミスで走ろうと、少しインを空けて安定走行。
2台ほど異次元に速いマシンがいたのでそれは先にいかせます。
トラブルで敗退して行くクルマを尻目に、
アナウンスでもワタクシが4位にあがったとのこと。
そのままの順位でチェッカーをうけ、うまく完走することができました。
ヤッター!!

予選第一ヒートは36台が参加するなか総合13位!
Aメインには一歩届きませんが、
MTXやV−Oneなどのハイエンドマシンを相手に、
これは満足できる結果ではないかと思います。
この結果には思わずニッコリ!
相棒よ、よくがんばった!
いや〜良く走った!大満足でピットにもどるとそこには衝撃の事実が・・・なんとデフを支持するベアリングがギヤケースから出ているではありませんか!おそらく練習で使用したワンウェイを予選前にデフに交換したときにおそらくキチンとはまったことを確認せずにギヤケースのネジを締め込んだのが原因なのでしょう。しかし、こんな状態でもマシンの走りがバッチリだったワタクシのTG10って・・・・
予選2ヒートはもう少し攻めて行こうと作戦変更。
フロントワンウェイでタイムアップを狙います。
果たして作戦はうまくいくかな?

■予選2ヒート■
最後の予選です。路面グリップも向上し、
ハイエンドマシン勢はおそらく記録を伸ばしてくることでしょう。
この時点でAファイナル進出は正直ムズカシイ状況です。
ともあれベストを尽くすしかありません。
スタッガースタートで4番目にスタート。
ワンウェイの走りは大成功!
コーナリングがさらにクイックになりすばやいコーナリングができます。
ただトップスピードはさすがに周りについていけません。
グリップもあがった路面ではハイパワーエンジンが威力を発揮します。
ワタクシのOS12CVxはストレートで頭打ち・・・・
いまにも悲鳴を上げそうなエンジンは、ストレート途中で冷却のため
少しスロットルを緩めざるをえません。
ともあれ記録を1周のばし、ゴールイン。
総合成績では16位でした。この状況のなかでベストは尽くせたと思います。
残念ながらAファイナル進出を逃してしまいましたが、
Bメインではいいレースができるよう、がんばります。

決勝に向けてマシンをメンテナンス。あ!キングピン緩んでるよ・・・



■決勝レース■
決勝は6番グリッドからスタートです。
Cメインの決勝が終わり、レース前、主催者からの説明を終えると
リコイルスターターを引いてエンジンをかけます。
ビィ〜ン、ビィ〜ン!エンジンは一発で始動。
助手のトップフォース弟にマシンを渡し、
操縦台に駆け上がって行きます。
さすがは決勝戦、走る台数も多いのでサーキットはエンジン音で迫力いっぱい。
もう脳内はアドレナリンが吹き出ています。
これだからクロスランドはやめられない!

2分間のウォームアップを終え、いよいよスタートです。
競技委員長のスタートフラッグが振り上げられいっせいに第一コーナーに飛び込みます。
中段でクラッシュがあり、一瞬ワタクシのマシンが前に出ましたが
ワタクシも接触!フェンスにつかまります。
しかし幸いなことにマシンのダメージもなく、
マーシャルに助けられすぐに復帰します。
1周目こそビリだったものの、
次の周回ではフェンスにひっかかるマシンを尻目に8位に浮上。
速い車には先に行かせて、ワタクシは自分のペースで走ります。
レースは予想通り、荒れ模様の展開。
マシントラブルやドライビングミスで次々と脱落して行くクルマも出てきます。
そんななかバックストレートを走行中、
前を走るダッジストラトスが、ストレートでふらつきフェンスにヒット!
「バンッ!!」と衝撃音のあと、ワタクシの左ではふっとんだタイヤが、
右にはコントロールを失うマシンが・・・・
「あぶない!!」なんとかクラッシュを避け、事無きを得ました。
もちろん、こういったアクシデントでのコントロール性の良さが
TG10ミニクーパーのメリットであります。
レースも中盤にさしかかり燃料補給の時間です。
しかしワタクシのマシンは燃費が良く、
事前のテストでは11分も走行しました。
8分レースのBメイン決勝なら無給油で完走できます。
各社が次々にピットインしていくなか、
ワタクシのマシンはあっというまに2位に浮上。
アナウンスでも「ミニクーパーが2位です!」と放送され
場内も盛り上がってきています。
これにはワタクシも、そしてピットクルーも大喜び!
ピットに一度入ると7秒くらいロスします。
コース上で7秒を詰めるのは大変ですがピットなら簡単に短縮できるのです。
この作戦が見事に成功し、レースはこのままの状態でチェッカー。
MTXやV−Oneなど、ハイエンドなマシンが多い中、
抜群のコントロール性と高燃費、絶大なる信頼性を武器に、
TG10ミニクーパーでも十分戦えることが証明できたのです。

さあ、エンジンをかけてスタートだ!
念のためニードルは少し甘めに調整。
オーバーヒートを防いで完走を狙う。
ちなみにリコイルスタートです・・・
トップフォース弟がピットクルー。
「スタンバイOK?」

今回見学に来ていたところを捕まえて
ピットクルーをお願いしました。
彼もTG10を持っているので
次回は参加するかな〜と言っています。
ゆっくりとピットロードを走るミニ。
スタート前のウォームアップランに向かいます。
レース前にフェンスの餌食になる車も多く、
ここは慎重にいきます。
ズラリお立ち台に登ったレーサーたち。
決勝Bメインに進出した10人の選手です。
taka名人や志田師匠などツワモノも多い!
マシンは順調!
ストレートはちょっと遅いけど・・・
ニードルを甘くしすぎたかな。
でもこのままレースに出ます。
さあ、いよいよスタート。
緊張が走ります。
1コーナーの先には主催者の
チャンピオン金沢店長がフラッグを用意しています。
スタートは少し遅れていまった。
1周目はビリ〜
先頭集団はすでに見えません。
が、ねばり納豆走法でこれから
ジリジリと順位を上げる。
ムム!前方にはライバルマシンが・・
「ミニクーパーには負けられんよ!」

「勝負だ!ダッジストラトス!」
どりゃ〜!!
大外からオーバーテイクだ〜!!
(脚色あり)
でも速い車にはあっさりパスされる・・・

「バイバイキ〜ン♪」
目の前でクラッシュ発生。
タイヤが飛んでいるのに注目!
はじけたタイヤとコントロール不能になったマシンと
あわや接触の事態を避けるミニ。
あぶないあぶない・・・
なんとかクラッシュだけはまぬがれたぞ。
次々とアクシデントで脱落するマシンを尻目に
着実に順位を上げるミニクーパー。
これはいけるか?
さらに他車がピットインしている間にも順位を上げる。
そう、ミニは高燃費を生かして
無給油でレースを走りきる作戦。
1周目に10位だったのが4分後に2位浮上。
マシンは快調そのもの。
ラップを重ねて行きます。
レース中盤、2位に浮上しそのままチェッカー。
絶大な信頼性と、コントロール性の良さを武器に
最後まで戦い抜きました。
レース終了直後のパドックにて。
テールは排気オイルで真っ黒に汚れ、
激しい戦いの様子を物語ります。
レース中はクラッシュもほとんどなく
マシントラブルもなく走りきりました。
ああ〜やばい、燃料ほとんどカラだよ〜。
一歩間違うとリタイヤ寸前でした。
事前のテストでは11分走ったものの、
すこしニードルを甘くしたせいで
燃費的にはギリギリだったようです。
ともあれ予選から決勝を通して
すべてが予定通り運び、
今回は運も大きく味方してくれたようです。
TG10ミニクーパーの仕様データー
エンジン OS12CV−X
マフラー 純正TM−4
燃料  TGフューエル2000(ニトロ20%)
タイヤ 前ヨコモAラバーファーム
     後ヨコモLラバーファーム
ダンパー 前後CVAミニ・ホワイトスプリング
RCメカ フタバアタック2ER
サーボ フタバS3003
受信電源 ダイソー単三アルカリ乾電池
今回の反省点! マシンの信頼性やコントロール性などは
すでに熟成の域に達しました。
今後はスピードの向上、が最大目標です。
まず2スピードのギヤレシオをさらにハイギヤード化して
トップスピードの向上と、エンジン回転を落として
燃費とオーバーヒートを向上させます。
それと慣れないスティックプロポを辞めて
次はホイール式プロポで出場したい・・・
次期プロポはブレイザー???が最有力。




■フォトギャラリー■

レース中に火災発生!
マシンは突然煙を噴出しスローダウン。
クラッシュでぶつけた部品同士がショートし
マシンは燃えています。
まさに苛酷なレースとなりました。
のりちゃんもレースに参戦!
みんなの人気者は今回ツーリングクラスに参加。
師匠ともどもサスアームを折ってしまいましたが、
レース中は光る走りを見せてくれました。
女の子RCレーサー、
のりちゃんのサイトはこちらです。
こちらは本部席。
新しい計測システムを導入してました。
スタートやレース終了がコンピューターの
自動アナウンスになってます。

スタッフのみなさん、楽しいレースをありがとう!
そしてお疲れ様でした。
こちらはコース左サイドにある観客席?
さすがにGWだけあって多くの人で賑わいます。
RCカーの迫力ある走りに
みなさんクギ付けになっていました。
とくにお父さんは真剣で
帰りにはRCカーキットを
買ってしまいそうな勢いでした。
こちらは選手用のピットエリア。
130人も参加していますが
スペースがゆったりしているので
余裕があります。
画像の左側は芝生になっていて
ちょっと休憩にはGOODの環境。
燃料はもちろんアサヒスーパードライ!
エンジンにも、体内にも
アルコールを給油します。
なかにはバーベキュー目的の選手もいて、
こんな雰囲気がクロスランド的楽しみ。



作成2002.5.10

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