■海王丸チュエル部全日本挑戦記■

海王丸チュエル部は、今回ワタクシのこういちのふたりのドライバーで挑戦。
また決勝当日は、さとるが撮影部隊で登場し、サポートします。

自宅を出発したのは金曜日の午前1時。
このまま高速にのっても時間が余ってしまうので、
オール下道5時間コースで会場入りしました。
すでにサーキットには大勢の選手が会場入りして、熱気ムンムン。
我々北陸ブロックはコースの高台にピットがあったので、
三日間とも涼しい環境で過ごすことができました。
コースサイドはけっこう暑いんですね。

なんと我々の真後ろは関東代表のチーム、
ヨコモのピットエリアだったのです。
以前お世話になったみなさんに挨拶を交わして、
ピットを広げて、レースへの準備をします。
大会初日は練習と予選1・2ヒート。
コントロールプラクティスは無しでした。
代りに大会二日目から組換えをするようですね。
驚いたのはドライバーズミーティング。
なんとみなさんコースにあつまることなく、
ピット作業をしながらのミーティングでした。
タミヤ大会とはえらい違いに、唖然・・・
なにか盛大なセレモニーみたいなのがあるのかと思ってました。
はじめての我々は注意深く、大会の説明を耳をダンボにして聞いています。
注意するのはマーシャルはコース復帰だけで、
壊れたマシンの補修をしてはいけないことになっています。
またコースに入る場合は、走行ラインを踏まないようにとのことでした。
なるほど、それでドラミは集まらずにやるんですね。納得。

さていよいよ3分間の練習走行開始です。
ワタクシは9ヒート、こういちは13ヒートからのスタートです。
はじめてのコースに戸惑っているあいだに、
他のマシンはビュンビュン走行していきます。
後続からくる車をよけるのが精一杯で、まともに走行できず3分が経過。
こういちもかなり苦戦しての走行となりました。
こんなことでいいのか??一抹の不安がよぎります。
しかも使用するタイヤがグリーンではまったくダメとのこと。
現在はゴム質のピンクが主流で、超小径タイヤにしてセッティングするのです。

こういちはなんとかタイヤを用意。
ワタクシはめんどうくさいので、そのままグリーンで初日を走ることに。
さていよいよ8分間の予選です。
当然のことながら、そう簡単にマトモに走るわけがなく、
後続のクルマに抜かれまくってます。
まだコースを覚えるのさえままならない状態でチェッカー。
しかも最後はバッテリー切れでスローダウン。
なんともふがいない結果です。
こういちはオーバーステアがひどく、
大会当日、急遽てくにダッシュから借りた送信機になれるのに精一杯。
ところで、8分走行は長いですね・・・いつもは2分予選でなれているので、
いったいいつまで走るんだ〜と操縦台で一人思ってました。

予選2ヒート目は、リヤタイヤをピンクに近い
ヨコモLラバーソフトを使いました。
しかし、グリップ剤をきちんと拭き取っていなかったので、
マキマキ状態でのスタートです。
ところが、スタートしてしばらくするとグリップが安定して、
クルマもところどころで良い感触になっています。
ちょっとお隣さんのプロポが視界をさえぎって、高速コーナーが良く見えませんが、
なんとか姿勢を低くするなどしてごまかします。
コースにもだんだん慣れてきました。お〜!これはいい感じだ。
・・が・・例の高速コーナーで一瞬マシンが視界から離れます。
するとマシンは軽く縁せきにのったと思ったら、
ふわっとテイクオフ!(パワーズジャパン)
そのまま数メートルの高さに滑空して壁に激突。
コネクターがポッキリ折れて、リタイヤしてしまいました。
とは言っても、コースも覚えて、マシンセットアップもなんとなくつかんできました。
結果は悪かったのですが、なにか明るい希望が持てたのです。
こういちも不安定ながら周回をかさね、2ヒート目に記録を更新。
ただし、ピクピクしたハンドリングに不安を感じていたようです。

140名近い参加者がいるにもかかわらず、
こういちとは順位がたったの一番違い。
明日は予選組換えで、ふたりとも最下位ヒートからのスタートとなります。
この日はあまり寝ていなかったので、マシン整備は会場ですぐに済ませます。
宿にチェックインして食事をすませ、夜7時には就寝しました。

10数時間の爆睡のあと、明けて大会二日目は練習からスタート。
朝一番の走行で、路面にはホコリがのって、グリップはかなり悪い状態です。
こういちはパカパカぶつけまくってます。マシンは大丈夫??

さて予選3ヒート目。スタートしてなんともリヤのグリップが足りない。
このヒートからいよいよピンクタイヤを投入するも、このグリップ感は一体??????
マシンからもシャシーを擦るような音がします。
ハッ!ふと我に返ると、ダンパーを外してバッテリーを搭載したあと、
取りつけるのを忘れていたのです!
あ〜やっちゃった・・・しかしもうあとの祭りです。
こういちのマシンを先行させて、一瞬リタイヤを考えましたが、
8分間走行できるかの確認をしたかったので、だましだまし走行を続けました。
なんとか完走。しかし、マシンを見てビックリ!
バッテリーのパックチューブが路面を擦ったため、
べろ〜んと剥がれていたのです。新品バッテリーだったのにぃ〜(泣

予選4ヒート目はオーバーステアを避けるため、
フロントへのグリップ剤塗り幅をすこし狭くしてみました。
実はトゥエルブセッティングはほとんどが固定化されているので、
この塗り幅が非常に重要なポイントとなってくるのです。
ちょっとしたことでアンダーやオーバーが激変します。
ところが塗り幅が狭すぎて、ドアンダー。しかし、このヒートが結果もっともベストでした。
最後の5ヒート目は、塗り幅が大きすぎてややオーバーながら好感触。
非常に良いペースで走行を重ねます。
しかしバッテリーが最後の1分でスローダウン。
気合の走りでギリギリ完走しましたが、ゴール直後、なんと最後は会場から拍手だったのです!
最下位メインの我々なのですが、応援してもらったのには感動しました。

決勝はワタクシはMメイン、こういちはNメインからのスタートとなります。
ホテルに帰って、マシン整備を簡単に済ませます。
そこでハム太郎のイラストが入った紙があったので、これを切りぬき、ドライバー人形として使いました。
なんともファンシーな雰囲気に、レーシングカーとしての威厳は無くなりましたが、
ワタクシは妙に気に入っています。
大会当日の朝は慌てないよう、宿で充電を済ませました。
時刻は8時を回りましたが、まだ布団の中で夢心地のワタクシ・・・
おかげで朝食を食べることができませんでした。(号泣

決勝はまずこういちからスタート。
朝一番の路面はグリップが悪いのは昨日体験しています。
なんとかいいレースをしてくれ〜。後方8番グリットからのスタートです。
スタート直後、慎重にまわりの様子をうかがいながら走ります。
すでに一台がリタイヤ。これで最下位はまぬがれそうです。
路面グリップは予想を反して高いようです。これで不安定材料が減りました。
ここからこういちは怒涛の追い上げを開始します。
次々に先行するマシンをパスしていき、周回ごとに順位が上がっていきます。
レース中盤からは3位浮上で、順調に走っているではありませんか。
そのままチェッカーを受けて総合133位でフィニッシュ。やったぞ!こういち!

続いてはワタクシのスタートです。グリットは9番なので、慎重にいきます。
スタートをうまく決めて、すぐに2台をパス。そのまま1コーナーを抜けて行きます。
1周目をクリアするとさらに数台をオーバーテイク。
あっというまに3位上がりました。このあと2〜3位争いはしばらく続きます。
ワタクシのマシンは不安定ながらも、いままでよりはずいぶんマシになりました。
するとトップを走るマシンが、ストレート手前でコースアウト。
スピンしてまともに走行できないようです。その横をワタクシのマシンがパスしていきます。
なんと今、トップを走行しているではありませんか。川場に来てはじめてのラップリーダーとなたのです。
しかし2位のマシンが復帰してからは速い。
ワタクシとのラップ差を毎週コンマ数秒詰めていきます。
ところがペースを上げすぎたのか、後半バッテリーダウン。
ワタクシのマシンはペースは遅いのですが、
昨晩、モーターの進角を戻し、ブラシのあたり面積も減らして
確実に8分を走りきるセッティングにしたのです。このままトップゴールでMメイン優勝。
総合成績は121位でした。いや〜楽しかった!

■海王丸チュエル部 写真館■
海王丸チュエル部からはふたりのドライバーが参加。
ワタクシは先週のタミヤグランプリ新潟大会からの
気持の切り替えができていなかったのですが、
会場に入ってすぐにパッドックの熱気に押されて、
すぐにトゥエルブモードへスイッチしました。
いやはや全日本は熱い!
チョビヒゲと太い眉毛でバッチリきめたこういち。
気合十分、練習15分で川場決戦へ挑む。
まさに彼と共にこのレースを戦うわけだが、
二人三脚よりも、一人で歩いたほうが早いことを実感。
しかし今回のレースを楽しく盛り上げてくれたのは
間違い無い。海王丸では誰よりもトゥエルブ好き。
この画像は大会前の準備段階。大量に用意した
ジャコーグリーンタイヤです。こういちが鼻で嗅ぎ分け、
マッチングチェック・・・というのはウソで、
タイヤの微妙な固さの違いをマッチングしているのです。
しかし、まさかこの大量のタイヤがムダになるとは
このときは思いもよりませんでした。
実際はピンクのほうがコーナリングスピードが高く、
今年はスポンジ系のグリーンはだめでした。
サーキットのショップにもタイヤは大量に在庫しているので、
現地調達もありでしたね。あとのまつりですが。
ゆうたパパから一個だけばら売りしてもらい、
それをすべてのセッションで使用しました。
タイヤはせいぜい3セットあれば十分ですね。
バッテリーはヨコモZ3300HVR ZAP2です。
ほんとうはマッチドしようかと思ったのですが、
そんな時間があるはずもなく、
そのまま適当にハンダ付け作業したのです。
しかし、思いの他パワーは十分で、
ふつうのバッテリーでもレースはできるようです。
しかも用意したバッテリーはひとり3セット。
大会3日間を通して、練習を除き6回走行しますが、
すなわち2度充電で使うわけです。
大会に持ち込んだ荷物。なんとも軽装で挑みます。
とはいっても、使うものって、結局半分程度なんだよね・・
不足のパーツなどは現地のショップで調達します。
タイヤセッターはこういちと共有して使いました。
大会初日は、公式練習と予選1・2ヒート。
しかし、前の深夜から出発してまったく寝ずに現地入り。
さらにこういちは最後の準備でほとんど寝てません。
初日レースはこんなかんじで寝っぱなし。
我々、海王丸チュエル部のいる
北陸ブロックのピットの真後ろは、なんと!
チームヨコモのピットなのです。
クルマの向こうに見えるのは、広坂パパです。
以前取材に行った時、
ヨコモスタッフのみなさんには大変お世話になりました。
整備中のワタクシ。京都の太治遠征での教訓で、
ピット作業をスムーズにこなすことを学びました。
おかげでこういちとも、
大会を通してドタバタということはなかったですね。
ちなみにこんかいはカラーを統一して、
ライトブルーをベースにイエローラインがこういち、
オレンジラインがワタクシのマシンです。
(1時間で3枚仕上げ)
予選2ヒート目で、こういちのマシンが動かない・・・
原因を追求するも、わからず、
このヒートはリタイヤしてしまいました。
その原因は・・・
なんと、プラスコードを、
アース端子にハンダ付けしていました!
これには大爆笑!!
一方、ワタクシは予選3ヒート目に、ピッチングダンパーを
取り付けるのを忘れて、シャシーを擦りまくってました。
どうりで巻くと思った。
おかげでバッテリーパックチューブはごらんのように。
シャシーも真っ白になってました!
あ〜んもったいない。
ワタクシのマシンです。
大会直前に4セル専用シャシーに交換しました。
スムーズに良く曲がってくれるシャシーです。
しかし、マシンのもってる
ポテンシャルの半分も引き出せなかった・・・
もう少しちゃんと練習して、
実戦でちゃんとレースできるようになりたいですね。
「今年の白缶はフルーティな味わいが強調されましたね」
と、中野浩一氏は語る。
出荷されたばかりの新しいFX−Uを
さっそく試飲して、芳醇な舌触りにご満悦。
んなわけない
川場はノーコンになりやすい・・・
との噂を聞いて対策したアルミメッシュ加工。
さらに受信機は立てて搭載。
アンテナ位置も、右にオフセットして、
万全の対策を施しました。
AMプロポを使ったものの、ノーコンは皆無。
バッチリレースを走りきることができました。
でもたしかに他のクルマはカブっている人がおおいですね。
リヤホイールは現地ショップで購入した、BSR製ホイル。
1セット500円です。
タイヤはゆうたパパからのおすそ分け、
ジャコーピンクタイヤです。
大会二日間を通して使いましたが、
減ったのはたった0.8ミリです。
しかもコース周回方向にかかわらず、
左右が均一に減りました。川場の不思議。
充電器はヨコモYZ114ADを使いました。
これがまた便利!安定化内臓だし、放電器付き。
バッテリーに関することはこれ1台でOKなので、
荷物がずいぶんとすっきりしました。
充電は4アンペアで、スタート1時間前には終了。
出番直前に2分ほど追い充電して仕上げます。
メンテナンスの作業性を良くして、
いかにピットをテキパキこなすか。
京都遠征での教訓がこの大会に生きています。
そのひとつがコネクターを使用したこと。
いちいちハンダ付けすると作業時間がかかるので、
すべてヨーロピアンスモールコネクターを使いました。
エンジンカーでは良く使っていますが、
バッテリーピンをテグスでボディに固定しています。
これで出走直前になって
ピンを紛失して慌てることがなくなります。
ポンダーの受け渡しや、
レース終了などでボディを外す機会は多いのです。
これはほんとに便利だと思いました。
みなさんにもおすすめ!
ピッチングダンパーはアソシ製は
うまく作ることができなかったので、
カワダのダンパーに交換しました。
なかなかスムーズに作動してGOOD!
ダンパーエンドはタミヤのボールコネクターです。
ダイソー製品ここでも活躍。
3段ラックは、かさばるメンテナンス用品をうまくまとめ、
狭いピットスペースでも有効に広さを活用します。
この時計ももちろんダイソー。
レーススケジュールはこのようにメモを貼りつけ、
送れないようにレースの準備をするのです。
基本的には当日朝発表された
プログラム通りに進行していきます。
決勝前夜は宿に戻ってめずらしくマシン整備。
明日に備えて故障具合のチェックや、
バッテリー充電の準備などをしておきます。
朝起きたら部屋で充電を済ませようという作戦。
しりとりゲームやモノマネしながら、
時間は楽しく過ぎて行きます。
そしてアメリカの名門、アソシエイテッドカーが大変身!
決勝戦はなんとハム太郎がドライバー。
マシンも改名、その名は
「ハムハムレーシング2002(4セル仕様)」です。
暖かい視線と、冷たい視線が集中し、
決勝当日は大雨が降ると予想。
決勝直前のこういちです。
一応緊張しているふりをする。
整備はバッチリ、あとは走るだけだ!
スタート直前の決勝Nメイン。
こういちは7番グリッドです。
いよいよレーススタート!
スタートで少しつまづいたものの、
すぐにリカバリー。順位を少しづつあげて、
中盤には3位浮上!
こういちもなかなかノッてるぞ!
マシンも絶好調!
このまま最後まで8分を走りきりチェッカー。
総合133位の成績です。
よくやった!
ワタクシはすぐ次が出番です。
ハムハムカーの走りはどうかな?
9番グリッドからのスタートです。
スタートダッシュもうまく決めて
スルスルと順位が上がって行きます。
ストレートスピードが遅いものの、
これなら握り倒しても8分走れそうだ。
ブルーのクルマをパス!
これで2位浮上。トップのクルマはペースが速く、
かなり先を行ってますが、
ストレート手前のコーナーでミス。
芝生にのってグリップを失っている間にトップに立ちました。
しかし、走っているとハム太郎の姿はまったく見えない!
これは予想外の失態。
でも後方からくる2位の車はバッテリー切れでスローダウン。
最後は流しながら走行します。
8分のコールがあってトップチェッカー!
やった〜とりあえずメイン優勝だ〜。
こちらは決勝Eメイン。ゆうたパパの走りです。
先行するのは滝沢和恵選手。
さすがにEメインになると、
非常にハイレベルな争いになっていきます。
トゥエルブは見ごたえあるバトルがいいですね。
こちらは高速コーナー。
こういった僅差のバトルは、
しょっちゅうです。
しかし、ゆうたパパ選手、かなり健闘していましたよ。
最終コーナーを抜けるゆうたパパ。
ファイナルラップは3台がもつれ込み、
会場からは歓声があがりました。
結果4位フィニッシュ、
総合44位でした。
おまけ

スポンジタイヤの切れ端で、
少年Aのこういち。

この大会、反省すべきはたくさんあります。
まずは重要なタイヤです。使えないタイヤを大量に買い込んでしまって大失敗です。
タイヤはせいぜい2〜3セットもあれば十分でした。しかも銘柄を外すし!
また発売したばかりの3300の使い方を完全に間違ってましたね。
こういちは走行時間が長すぎ、ワタクシは短すぎでした。
モーターは9ターンあたりが我々には良かったですね。
本当はマッチドバッテリー優位なのですが、
我々はその性能を生かすことが出来なかったでしょう。
そういった意味ではふつうのZAPバッテリーで十分でした。
ただできたらこれらをある程度セレクトできる時間が欲しかった・・・
決定的なのは、会場前日入りしておけば良かった!
やはり予選最初のつまづきは、コースに不慣れだったせいです。
また大会まえ、練習走行する時間がまったくとれず、せいぜい2パック程度海王丸で走っただけでした。
やはり1ヶ月、せめて2〜3周間前には、レースで戦える体勢は整えておきたかったものです。
ただし、京都遠征で学んだ、整備性や信頼性を向上させる作戦は、良かったのではと思います。
ボディピンのテグス止め、コネクターの採用、ボディは耐久性を重視して軽量タイプを選択しなかったこと・・
全てがはじめて尽くしの大会では、少しでも出走前のドタバタを無くしたいもの。
これらの経験をバネに、次に繋げたいですね。




おっと、そういえば、次なる新しい企画もあるようですよ・・・
はたしてその新企画とは?近日公開!お楽しみに

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